報道によれば、ゼレンスキー大統領はロスティスラフ・シュルマ副大統領府長官を解任し、今週、3人の大臣から辞表を受け取ったという。ウクライナの副首相も突然辞任した。
ゼレンスキー大統領はウクライナ政府のウェブサイトで、シュルマ氏はもはや政権に雇用されていないとの布告を出したが、突然の解雇の理由は明らかにされていない。
ウクライナ議会のルスラン・ステファンチュク議長はさらに、以下の政治家が全員今週辞任したことを明らかにした。
オルガ・ステファニシナ欧州統合担当副首相
アレクサンドル・カムイシン戦略産業大臣
デニス・マリウスキ法務大臣
環境保護大臣ルスラン・ストリレツ
ゼレンスキー大統領は、ドミトリー・クレーバ外相やその他多数の高官の解任も検討していると言われている、とこの件に詳しい複数の匿名の情報筋は語っている。
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ウクライナは負けている
ロシアとウクライナの戦争が始まって以来、ゼレンスキー政権は回転ドア状態だ。高官たちはゼレンスキーの気まぐれで入れ替わっているようだが、それはたいていウクライナの挫折やロシアの阻止の失敗に関係している。
ウクライナ軍の元司令官、ヴァレリー・ザルジニー氏は、反撃の失敗により約16万人のウクライナ軍兵士が命を落としたことを受けて、今年初めゼレンスキー大統領によって解任された。
昨年秋、アレクセイ・レズニコフ国防相は、ウクライナの反撃の敗北の一因となった可能性のある大規模な汚職スキャンダルに関与した疑いで解任された。
ゼレンスキー大統領は最近の一連の解雇で、「改革派」と称される主要な高官たちを標的にしたようだ。これは、彼らが大統領の希望とは異なることをしようとしていたことを示唆している。あるメディア関係者は、解雇されたこれらの改革派は「ワシントンに特に近い」ように見えると述べている。
ゼレンスキー大統領が兵士を解雇するたびに、ウクライナ軍は戦場でまたもや大きな損失を被っているようだ。ロシアのクルスク地方への最近の国境を越えた攻勢を例に挙げてみよう。この攻勢は、ウクライナが9,300人以上の兵士と約750台の装甲車両を失い、大失敗に終わった。
ウクライナは今、何かうまくいくことを期待して、残されたすべてをクルスク攻勢に投入している。ロシア軍がドンバス地域で大きな地歩を固め、ポクロフスクと呼ばれる重要な兵站拠点の奪還を狙う中、ウクライナの最も戦闘経験豊かな部隊はすべてクルスクに向け直されている。
さまざまなメディアの情報源によると、ゼレンスキー大統領の配下のほぼ全員が、ウクライナがロシアとの戦争に勝ち続けられなかったことを彼のせいにしているようだ。兵士、議員、軍事アナリストらは皆、ロシアをドンバスから締め出すことに関しては、ゼレンスキー大統領を最大の敗者として非難している。
「勝利の確かな兆しは、ますます多くの指導者が粛清されていることだ」とあるコメント投稿者は皮肉を込めて書いた。「明らかに戦争はウクライナに有利に進んでいる。この調子では、西側諸国が最後のウクライナ人まで失うだけでなく、ゼレンスキー大統領も解雇できるウクライナ人を使い果たしてしまうだろう」
別の人は、「つまらない独裁者で凶悪犯」であるゼレンスキー大統領の下でウクライナ人の命が大量に失われたことに対する悲しみを表明した。
「現実は、ロシアには黄金の隠れ家が与えられたのに、一方で非ユダヤ人のウクライナ人は破壊され、負債を抱えた国と50万人の死者を抱えたままになっている。」
別の人は、ゼレンスキーを「常軌を逸した変人」と呼び、ウクライナを引き返すことのできない暗い道へと導いたとしている。
「必ず悪い結末を迎えることになると分かっていた」とこの人物は付け加えた。「残された唯一のことは、彼が永久に去ったことを確認することだ」
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