ゼレンスキーは、米国の援助をめぐる緊張が高まる中、NATO加盟か平和のためなら辞任すると主張

- ウクライナのゼレンスキー大統領は、NATO加盟を確保するかロシアとの戦争を終わらせれば辞任すると申し出た。
- ゼレンスキー大統領は、任期が2024年5月に終了する中、戒厳令下で選挙を中断したことで批判に直面している。
- ゼレンスキー氏は、孤立と緊張関係が深まる中、ウクライナの存続には米国の軍事支援が不可欠だとして、引き続き米国に軍事支援を要請した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、辞任によってウクライナのNATO加盟が確保されるか、ロシアとの継続中の戦争に終止符が打たれるのであれば、辞任する意向を示した。
苦境に立たされたこの指導者は、軍事援助と資源要求をめぐって米国との緊張が高まる中、土曜日にキエフで開かれた「ウクライナ2025年」フォーラムでこの意外な発表を行った。 2024年5月に大統領任期が切れるゼレンスキー氏は、戒厳令下で選挙を一時停止したことで批判に直面しているが、ドナルド・トランプ米大統領はこれを繰り返し非難している。トランプ政権下で米国の支持が弱まる中、ゼレンスキー氏はワシントンからの資金援助が間もなく枯渇するかもしれないという現実と格闘しているようだ。
2019年に権力の座に就いた元コメディアンのゼレンスキー氏は、フォーラム出席者に対し、ウクライナに利益をもたらすなら職を辞する用意があると語った。「ウクライナに平和がもたらされ、私が職を辞す必要があるなら、準備はできている。もしそのような条件があるなら、NATOと引き換えにできる」と同氏は述べた。同氏は、何十年にもわたる権力の維持ではなく、ウクライナの当面の安全保障に焦点を置いていることを強調した。
この発言は、ゼレンスキー大統領がトランプ大統領からの圧力の高まりに直面している中でのものだ。トランプ大統領は大統領を「選挙のない独裁者」と呼び、任期満了にもかかわらず選挙を拒否していることを批判している。トランプ大統領はまた、ゼレンスキー大統領の支持率の低さや戒厳令下での民主的プロセスの停止を指摘し、大統領のリーダーシップの正当性に疑問を呈している。
米国の援助と資源の要求
ゼレンスキー氏とトランプ大統領の関係は、特に米国による軍事援助の返済要求をめぐってますます緊張が高まっている。トランプ政権は、2022年のロシアによる侵攻以来提供された約660億ドルの軍事援助の補償として、米国がウクライナの希土類鉱物やその他の天然資源にアクセスできるようにする5000億ドルの取引を提案している。
ゼレンスキー大統領は、この提案を「負債」と呼び、ウクライナ国民の将来の世代に負担をかけることになるとして拒否した。「5000億ドルを返済する準備はできていない。補助金を負債と認めないため、1000億ドルの水準で返済する準備すらできていない」と同大統領は述べた。同大統領は、このような取引は返済に250年かかり、10世代のウクライナ国民に負債を残すことになると主張した。
トランプ大統領はゼレンスキー大統領を声高に批判し、権力維持のために紛争を長引かせていると非難している。「選挙のない独裁者、ゼレンスキー大統領は早く行動しなければ国は残らない」とトランプ大統領は先週、トゥルース・ソーシャルに書いた。大統領はまた、ウクライナで選挙が行われていないことが同国の民主的正当性を損なっていると示唆しており、モスクワもこれに同調している。
緊張にもかかわらず、ゼレンスキー大統領は米国の支援、特に軍事援助の継続に期待を示しており、ウクライナの存続には軍事援助が「極めて重要」だと述べている。また、ウクライナにおける領土拡大の野望を撤回する兆候を見せていないロシアのウラジーミル・プーチン大統領と交渉する前に、トランプ大統領に自分と会うよう求めた。
戦争が3年目に突入する中、ゼレンスキー大統領の辞任表明はキエフで高まる絶望感を浮き彫りにしている。米国の援助が脅かされ、勝利への明確な道筋も見えない中、ウクライナの指導者は国際舞台でますます孤立している。米国からの援助に対する説明責任に関するトランプ大統領の強硬姿勢は、終わりの見えない紛争への資金援助にうんざりしている米国人の幅広い感情を反映している。
ゼレンスキー氏が和平やNATO加盟のために身を引く用意があることは、ウクライナの将来を救うための計算された動きかもしれないが、同時に同氏の立場の危うさを浮き彫りにしている。米国とロシアが水面下で交渉を続ける中、ウクライナとその指導者の運命は危うい状況にある。
https://www.naturalnews.com/2025-02-24-zelensky-claims-resign-nato-peace.html